2021年作、接木結果報告 | 藤崎ブルーベリーファーム

2021年の接木は2月1日からスタートしたので、およそ1年が経ちました。

結果は悲惨な感じですけど報告します。

・ティフルタン（ティフブルー＋スパルタン）
　　260個＞31個（12％）
・ブライトチャン（ブライトウェル＋チャンドラー）
　　20個＞15個（75％）
・バルザベス（バルドウィン＋エリザベス）
　　20個＞16個（80％）
・パチョータ（パウダーブルー＋エチョータ）
　　20個＞6個（30％）

260個トライして、生き残りは68個（26％）です😭

一応分析しました。

ティフルタン

大きな敗因はティフルタンですが、このスパルタン穂木だけ、実は外部から購入したもので、決して品質は悪くないと思うのですが、乾燥防止に色々加工してあるもので、また接ぐまでに日が経っていたのも原因かもしれません。そしてティフブルーとの相性が悪い、なんて事も囁かれています。決してそうは思わないのですが、もしかしたらそうなのかもですね。接木の技術はかなり上がったはずですので、接木の技術的には問題ないはず、と自負しています。本当の原因はなんだったのでしょうか…。相性なのか穂木の品質劣化か、、、
＊ティフルタン以外は自前の穂木を使いました。

ブライチャン

割と成功率高いですね！チャンドラ沢山あるのですが、あって困ることはありません。そもそも自根でも結構強いので接木は必要ないとも思いますが、ぜひ違いを見ていきたいと思います。より良い果実が出来るなら嬉しいです！

バルザベス

これも割と成功率高くて嬉しいです😄これをきっかけに、栽培が難しいエリザベスを増やせるといいなぁ、と考えています。自根エリザベスは何本もやっていますが、ほとんど育てられていません。（と言っても栽培始めた頃の話ですが）エリザベスは名前がいいですからね！それとバルドウィンはそこまでシュート出ない上に樹勢も強いので台木には良いのかな、と少し感じています。もう少し使ってみよう。

パチョータ

パチョータはやばかったですね。こちらも自前の穂木ですが、ラビットでも樹勢控えめのパウダーブルーに弱弱のエチョータです。ヤムチャとチャオズがフージョンして戦うくらい無意味かもしれません。まぁでも自根のエチョータもだいぶ弱まっているので、とりあえずこれに賭けてみます。穂木が採れる程度に生長してくれれば御の字かと…。

補足ですが、この260は一昨年に余った挿木苗を鉢上げ（3.5号）の時に、適当に用土いれたせいで、根元がぐらぐらになったものを使いました。2021年2月に接木して７月に5号に鉢増した際に根本のグラグラは修正しましたが、決して良い苗ではありませんでした。ただただ接木技術を上げたくて数あるものを使った感じです。

今年はパウダーブルーはなるべく使わずいきたいと思います。と言っても挿木苗で生長のスタートダッシュが良いのはパウダーブルーなんですけどね（汗
それと今年は3.5号がないので5号で。

本当はホームベルが良いんでしょうけどね、あまり弾数ないんですよね…まだ。

接木挿し

そして、接木挿しですが、ティフルタンだけやりました。
こちらの結果も残念です笑

・ティフルタン（ティフブルー＋スパルタン）
　　50個＞9個（18％）

これは本当に難しいですね…成功しても生長悪いし、今は生きてるけど瀕死っぽいやつが多数。
そして油断してたら台木のシュートがいっぱい生えて栄養持って行ってる気がする笑

普通の接木は台木をなるべく短めに切ってシュートの発生を抑制できるけど、これはある程度台木の長さもないと貯蔵養分が不足する恐れがあると踏んで、（じゃないと台木も穂木も短くなっちゃう）10センチくらいは残してるんですが、そうするとそっからシュートが出てきてそっちに栄養を持っていかれる。かと言ってしょっちゅう見てられない。ということで本当に余裕ないと出来ない（＝仕事にはならない）ので、今年は無理かな…。
年末からずっと忙しいけど、年明けもずっと忙しいまま夏になりそうな気がしてます、既に…笑