ひさぶりのブログ更新です。
実はブルーベリー狩り終わってから少し燃え尽き症候群になっていましたw
暑すぎたり忙しかったりで…

最近は9月も後半になりようやく涼しくなってきたこともあり、体も気持ちも回復してきましたので、今日はラビットアイを意識した夏剪定のお話を少しまとめてみようと思います。

ぜひ最後まで読んでみてください😊

夏剪定の目的

夏剪定の目的は2つあります。
いづれも適期は6月〜9月上旬で、対象は「今年発生したシュート」です。
状況によって使い分けましょう。

①「枝数を増やして収穫量アップ
今年、地際から生えた一本立ちのシュートは沢山の養分を吸収しグングングングン上へ伸びます。それを適度な位置(私は胸辺り)でカットします。そうすることにより、頂部付近の芽が数本発生し分枝します。結果、結果枝が増え来年の収穫量が増えます。

②「花芽の位置調整
今年発生したシュートは勢いがよく、放っておくとどんどん背が高くなり、収穫できない位置に実ができます。花芽分化が完了する前まで(9月下旬~10月上旬)に理想の位置で背の高い枝を切ることができれば、来年手の届く位置に実をつけることができます。つまり収穫位置はコントロールできるのです。6月など早い時期に切り戻す場合はそこから夏生長で分枝して10~20cmくらい伸びます。6月に行う場合はそれを計算に入れて理想の位置をイメージしましょう。9月など花芽分化直前に切り返す場合は頂部の腋芽が発生せず、切った直下の葉芽が花芽に変わります。直花と言うやつですね。この場合は切った部分の直ぐ下がダイレクトに結実位置ですのでイメージがしやすいと思います。

では例を見ていこうと思います。

地際から発生したシュートを切り返す

今年生えたシュートの切り返しが夏剪定のお話になりますが、今年生えたシュートも、「地際から発生しているシュート」と「主幹中部から発生しているシュート」があると思います。

こちらは「地際発生しているシュート」ですが170cmくらいあります。

この場合は芯止め程度に頭の柔らかい部分を切ってあげるだけでOKです。

チョキン、とこんな感じですね。手でもじいても問題ありません。
こうすることで一本立ちのシュートの頂部が分枝し、収穫量が上がります。もともと手の届く位置にあるシュートですから収穫のしやすさなど細かいことを考える必要もありません。

しかしこれは遅くとも8月中旬までにやっておいた方が良いと個人的には思います。それ以降は、腋芽が伸びて花芽分化するまで時間が足りません。中途半端になってしまいます。最悪ちょびっと伸びた結果枝が冬枯れします。

主幹中部から発生したシュートを切り返す

こちらは別パターンですが、シュートも地際から生えてくれているものは扱いと判断が簡単ですが、「主幹中部発生しているシュート」は色々考えます。こちらは主幹中部から生えている170cmのシュートです。

以下の写真はパウダーブルーですが、シュート頂部が250cm辺りにポジションしています。このまま結実したら収穫が難しいですよね!?ですので、これこそ花芽分化前までに処理しておく必要があるのです。

このシュートは70cmくらい切り返しました。頂部が180cmくらいにポジションし、手を伸ばせば届く位置になりました。

この場合は分枝を狙うより直花での結実を狙います。ですので処理は8月下旬が理想です。
切った部分、直下の葉芽が花芽に変わり、収穫がしやすくなります。

もちろん分枝を狙って6月剪定でも問題ないのですが、その辺はケースバイケースで。

美味しいブルーベリーを生らせる枝年齢

おまけです。

事実として若い枝の方が美味しいブルーベリーを生らせます。

とある米国の教授は3年生枝から除去すると言っていました。枝がどんどん細くなりパワーも減退し、もじゃもじゃと混み合うからです。

私も1年生、2年生枝をメインに仕立てをします。
風通しをよくし、おいしい実だけを生らせる考えです。

わかりやすく説明すると以下の写真の通りです。
元気なシュートからは翌年、元気な結果枝がバンバン出る傾向があります。枝一本だけだった前年とは収量が桁違いになるのが分かりますよね!?

夏剪定はあくまで翌年の収穫を意識した手入れです。主軸更新のような、大規模な外科手術的な剪定は、休眠期にやることをオススメします。

ということで今回はラビットアイ夏剪定のまとめでした。

参考になれば幸いです😊