今年は1月の終わりから接木を始め、2月の終わりまでに接木260個、接木挿し50個を完成させました。在宅勤務の恩恵を受けて平日も隙間時間を作業に当てられたのが大きかったです。

接木

ティフルタン200(ティフブルー+スパルタン)

バルサベス20(バルドウィン+エリザベス)

ブライチャン20(ブライトウェル+チャンドラー)

パチョータ20(パウダーブルー+エチョータ)

接木挿し

ティフルタン50

忘備録

数をこなして体感として覚えた事をここで一度まとめておこうと思います。来年に向けて。

まず台木ですが、今回使ったのは全て1年生。でも去年の鉢上げ時手早く作業をした為、結構用土がスカスカになっていたものがありました。そこは反省です。本来根鉢はしっかりした物であるべきです。5号に鉢増しする時に何とかします。

穂木選びですが、台木の太さと同等かそれより細い物を使う。じゃないと台負けし易くなるんじゃないかな、思います。

そして穂木は1〜2芽残しで調整しました。穂木の長さですが、短か過ぎると貯蔵養分が直ぐに尽きて枯れてしまう心配があるので出来れば2センチ以上にする様にしました。難しいのは切り出し。刃を穂木に直角に当てて、手首がずれない様に45度を意識して切る。反対側はなるべく穂木と水平になるように倒し、サッと削る。この時反対の削り面と平行になる様に意識する。じゃないと両端の長さが変わってしまいます。

この写真のはあまり上手く削れていませんが、まぁこんなもんです。結局両端の長さが少しズレました😅ネット上でよく見るキレイな切り口に出来る時ももちろんありますよ笑。ただこの写真は形成層が良く見えますよね。キレイに緑のラインが入っています。そしてこれくらいのズレなら問題ないでしょう。

そして台木の切り込みは、穂木のカット部分の形成層と台木の形成層を合わせてみて、そこに刃を当てる。確認が出来たらゆっくり切り込みを入れていきます。この時意識するのは刃の角度です。外側に向き過ぎていたら外皮を削り取るだけになり失敗します。内側過ぎてても台木が割れるし、めくれないしで穂木のはめ込みが困難に。あと浅すぎても深すぎてもダメですね。穂木の切り口の長さを確認して、形成層が5ミリ以上合致する様に意識して台木の切り込みをします。

で穂木を奥まではめ込みます。左側の形成層がピッタリ合いました。右側は微妙です。とりあえず片側の形成層ラインが合致すればオッケーなので、これで良しとします。

穂木と台木に隙間が無くピッタリと5ミリ以上くっついています。裏側見ると穂木が片側が出てしまっていますが、同じ太さの物でやるとどうしてもこうなってしまいます。まぁいいでしょう。

そしてニューメデールを巻くわけですが、台木の切り込みが薄過ぎると穂木が全く自立しないので、キレイに巻く事がほぼ不可能になります。やはり程よい薄さで切らなければなりません。で巻く時は穂木の上まで巻く必要なし。穂木のポジションがズレない様に接合部分だけにします。最後に穂木の頭に癒合剤を塗って完成。

という事で以上私なりの忘備録でした。あくまでも私個人が今年やった中で感じた、気をつけていた事をまとめたものです。結果はまだこれからですからね。さて、どうなることやら。

ちなみに2/1にやった接木挿しは8割くらい芽が動き出しています。簡易温室で。

またアップデートします。

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