2024年、今年から無肥料です。
去年2月にぼかしを施肥したのが最後。肥料を使わない分、植物の事を観察し理解する。どうしたら元気な状態、生長と結実のバランスが良い状態になるか。

今年は植物ホルモン活性化を意識した自然栽培にチャレンジ1年目です。

地植えの接木

今年は数多くの接木をしているがメインは地植え。別記事でも書いたが去年までポット苗中心にやっていたもんだから地植えの接木がしんどい(汗)

穂木の切り出しは大してやること変わらないが、台木の切り込みはポット苗のそれとは大変さがダンチである。

地植えの方が大きく太くなる。ということはゴツゴツ凸凹もしやすいので、しっかり切り込みを入れる場所を選ばないと、まっすぐ縦に切っても縁を削り落としてしまうか、切り口が曲線になってしまう。そうすると形成層の断面がまっすぐな穂木とグニャグニャ曲がっている台木では形成層のマッチング率が下がってしまう。

極論接木は点と点であっていれば成功はするのだが、やはり接着面は多いほうが良い。

そして地植えの接木をやるようになって気がついたこととして、当たり前だが台木が太いと硬い。ナイフ一本ではシーソーのようにギコギコやっても中々深く入っていかない。そしてギコギコやると刃の角度が変化して断面が粗く削れてしまうので、剪定したときに出た2センチ大の枝でナイフの背中をトントンと叩くようにした。そうすると堅い台木にもナイフが真っ直ぐサクサク入っていく。ただこの時刃と台木の角度を真横からしっかり見ないといけない。

個人的になるべく木肌がきれいで最低2センチくらい平な場所を見つけて接木をしているが、それが場合によってはやりにくい場所にあったりもする。その場合、ポット苗ならクルッと回して対応できるのだが、地植えは自分がチョロチョロ動いてベスポジを見つけないと出来ない。経験を積んでくると自分と反対側を見ずに切り込み入れたりすることもできるがそれは理想ではない。

なので低い姿勢でチョロチョロ動き回らないといけないので、足腰が疲れるのと、酒を飲みすぎて出過ぎた腹が接木の邪魔をする。

ポンプ役残し

これはブルーベリー協会で推奨しているやり方だが、成木を一気更新で居接する場合、一気に全主軸を切ってしまうより、一本背が高い主軸を残してあげるとこれがポンプの役割をして接木の活着率があがるらしい。木は上へ上へ伸びようとする、その為、背の高い枝がたくさんの水養分を引き上げる。そのついでに株全体にも水養分がまわる、という理屈らしい。

これは私が習っている道法さんも正解だと頷いていた。

とはいえ一気更新でうまく出来ているケースも多々見ているので、これがどれくらい役に立っているかは今の所不明である。

接木グッツ

そんなこんなで地植えの接木はポット苗より色んな場面があるので大変なのだが、正直地植えの方が楽しい。色んな枝やパターンがあるのでやり甲斐がある。

ただし汚れる可能性が高いので、今回は今年私がやっている接木スタイルをご紹介したいと思う。

なるべく自分自身と道具が汚れたり紛失したりしないよう、大きめのダンボールを株元に敷いてやっている。その際もなるべく立て膝など一箇所に重圧がかかってしまう姿勢も極力しないように気をつけている。

そして道具は飛び散らないように80~100サイズの段ボールに詰める。

はみださんはソリに入れて移動させているが、私はダンボール。端に穴を空けて適当なマイカー線で通し、これを引っ張って圃場を移動する。

ダンボールの良いところは、簡単に手に入って接木シーズンが終わったら捨てられるから保管場所が不要になる。また、以下写真を見て頂ければわかる通り、囲いが高くとれるので内部を日陰にできる。なので穂木に直射日光が当たらない。これがダンボールを使っている一番の理由である。

さらにダンボールは大きさもその時の気分で決められるし、ノコギリなど大きいものも入れられる。ノコギリ使用後、しゃがんでいる状態で腰の鞘に戻すのは結構だるい。

ということで、今回の記事では、ダンボールに接木グッツを入れてます、ということが一番言いたかったわけですが、多分来年は来年でまた違うことやってるだろうな。あまり通年で何か続けることがないから。

ぼやく感じで色々書きましたが、最後までお読み頂きありがとうございました😊