2024年、今年から無肥料です。
去年2月にぼかしを施肥したのが最後。肥料を使わない分、植物の事を観察し理解する。どうしたら元気な状態、生長と結実のバランスが良い状態になるか。
今年は植物ホルモン活性化を意識した自然栽培にチャレンジ1年目です。
移植&接木で大失敗
今回の接木のお話は、去年成木にした接木が壊滅的だったことから始まります。
2023年2月、摘み取り園で使っていたティフブルーを別の圃場へ移植して、そのままブルーレイを連発で高接ぎしました。
これが夏前までは調子よかったんですが、夏の酷暑で株自体が水切れ状態となり、よそ者のブルーレイ穂木への水分供給はされず、弱いブルーレイの新芽、穂木から枯れる羽目になりました。そもそもティフブルー自体、数本枝が枯れるような状態だったので、やはり厳しい状態だったんだようです。
あと、この圃場が遠いこともあり、大事な芽掻きもあまり出来ていませんでした。実はこれが大きな原因かもしれません。
結果、1株あたり10本前後接木したブルーレイは95%くらい死亡し、残りの5%も瀕死状態。
*合計6株
そもそも移植してすぐは接木できない、と言われていることを当時知りませんでした。当時移植して地上部を1/3くらいまで切り詰めました。主軸は短くたくさん残して、高接を連発。これで枝数は多くても水分蒸発はある程度防げるし、どっちみちシュート出すならブルーレイでいけるでしょ、と思い込んでいましたが、無理だったようです。カルスで接合部をくっつけて穂木の新芽を伸ばすには想像以上の体力が必要なのかもしれません。
とは言え、去年は特別酷暑だったからでは?という疑問も拭えません。(あきらめが悪い男w)
当該ティフブルーは水も遮光もない環境だったのですが、仮に水管理、遮光調整ができる環境だったら、それでも移植後の接木は無理なのでしょうか!?
実は今年も移植&接木を10本ほどやっています。
水切れ、遮光を意識して管理してやってみようと思います。
もう一回接木
というわけで今年はダロウの穂木を使って接木やり直ししました。
↓枯れた穂木の直下の台芽が大きく生長しています。主軸の切り返しはせず、若い枝に接木した方が成功率が高いので、一番上の芽(シュート)を使って接木します。
↓接木後。穂木の芽のむきは内側へセットします。内芽の方が俗に強い枝が吹くと言われています。
↓ちなみに去年接木連発した時の写真はこちらです。これが全部成功していたら、と想像すると嬉しし過ぎますが、実際は、、、
↓こちら。1年後の姿はなんとも無残な、全戦全敗の状態。赤丸が接木失敗した部分です。
↓そして整理してダロウを接木した後。赤丸内が高接ぎした部分、黄色は1箇所だけ腹接ぎしました。これは中心の水揚げ用の主軸です。ただ水揚げ用で残すのも勿体無いので、ついでの腹接ぎですね。
接木部分全てY字に見えますが、枯れた穂木はそのままにしています。多少ですが風避けや日除になるかもしれませんし、その上から強い枝が吹くならその時切ろうと思います。どちらにしても急いでやらなくても良いので、今は放置です。
高接ぎの理由
この圃場は昨年暮れから野ウサギの枝切り被害が凄いんです。
泣けるくらい良い枝をたくさんかじられます。
見ると地上50センチくらいまでの枝が被害にあっているようです。なので新芽が食べられないように、全て高接ぎにします。
それと高接ぎの方が、活着しやすい印象があり、翌年から収穫ができます。
なのでここでは8割を高接ぎで処理しました。
移植から丸1年、根は張っているので、今年こそはいけるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました(__)
最近のコメント