2023年は2月ぼかし肥料を撒いて、それ以降施肥はしていません。
SNSで何度か表明している通り、これからは自然栽培を目指していきます。

そういうわけで、これからどうしようかと迷っていましたが、肥料を使わずに栽培となると自然のこと、植物本体のことを学ぶしかありません。

結果、今までなんとなく目にしてきたさまざまな情報を洗い直し、日々インプット中です。

でインプットしたらアウトプットもしたいので、今回ブログにまとめて少し頭を整理(自分に言い聞かせる意味も込めて)しよう思います。

というわけで忘備録として今回は記事を書いていこうと思います。

窒素肥料の基本

窒素肥料をやれば植物は良く伸びます。その反応は早く、その生長を見ていると栽培が好きになります。しかしその反面、多量の施肥は数日でブルーベリーを枯らします。葉が枯れ茎がしおれ根は腐っていきます。

窒素は言わずとしれた三大要素のひとつ、NPKのNですが、実は空気中にも水にも、更にマメ科の植物(根粒菌)にも含まれています。

効能としては作物の茎葉の成長を促進し、収量も向上させます。

窒素で生長がよくなる?

先にも書いた通り、窒素肥料をあげると植物は良く伸びます。
しかし細かいところを見ていくと、植物は窒素を吸って伸びているわけではないようです。

実際には窒素肥料に反応したジベレリンが植物を生長させます。なので植物が窒素肥料を直接食べて伸びているわけではないのです。

更に言うと、窒素が効きすぎた場合、枝は徒長し病害虫に弱くなります。病害虫に弱くなる理由は、窒素によってジベレリンが反応すると、反比例して病害虫から体を守るエチレンという植物ホルモンが減少していくためです。

窒素過多のお話

吸収しきれる量の窒素は、”アンモニア態窒素”か””硝酸態窒素”のかたちで吸収されると言われています。そして硝酸態窒素を吸収すると植物は体内で再びアンモニア態窒素にもどし、アンモニア態窒素からアミノ酸を作ってタンパク質として使う、という流れがあります。

しかしながら、植物が吸収しきれない過度な窒素は、硝酸態窒素として植物体内に残留し腐敗の原因になったり、雨や灌水で圃場から溶け出して地下水や川へ流れていけば生態系に影響を及ぼすとも言われています。農家としては、エグみのある作物、腐りやすい作物が出来、労して功なし、という結果になるわけです。

窒素は空気にも水にも更にマメ科の根粒菌にも含まれています。様々な方面から窒素を吸収しているとしたら、一握りの窒素肥料だとしてもそれは適量なのでしょうか…

まとめ

というわけで、今回は窒素について簡単にまとめてみました。

若干否定的書き方をしましたが、私自身自然栽培をしていく上で無窒素で栽培していく理由が必要な為です。決して一律に使わない方がよいと思っているわけではありません。

最初の方にも書きましたが、肥料を使えば植物はぐんぐん伸びてくれて栽培が好きになります。私も実際そうでした。植物が生長するのを間近でみたことがなかった私ですが、自分が手を掛けた分だけよく伸びてくれる。それを見て感動を覚え今でも植物を育てることが好きです。

窒素は栽培初心者にとって必要だと思います。

後は育苗農家さんもです。肥料撒いてどんどん大きくしない売上が立たなくなります。と同時に市場の供給バランスも崩れます。

肥料を使うか使わないかは本当に人それぞれのやり方、考えによるんだと思います。みんながそうしているからさ、そう習ったからさ、など惰性で肥料を使い続けるのではなく、一度その肥料、施肥量の理由を考えられたらもっと栽培が好きになれると思います。

今日はここまで。また続きを書こうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。